突発性難聴と耳鳴りへの鍼灸<症例集>
札幌市の快気堂鍼灸院白石では、病院で変化のなかった症状でも、改善した例が多数あります。その一部を掲載しています。
症例23 繰り返す突発性難聴・耳鳴り

症状と来院まで
1年前から左耳の高音の聞こえが低下(40から50dB)、それに伴い耳鳴りが気になり始めた。何回か突発性難聴は繰り返していた。今回は病院以外の治療を探して来院した。
耳鳴りはキーンとなっている、時間によって波はあるが常に聞こえている状態。睡眠に影響はない。
「右耳は正常に聞こえているが、仕事上左耳で聞くことが多く少しでも改善できればいい」とのことだった。
来院者
性別:男性 年代:40代
通院期間・通院間隔・通院回数
通院期間:3週間
通院間隔:1週間
通院回数: 3回
施術と経過
デスクワークが多く肩こりは常に感じていた、特に左の肩が強くそこを中心に鍼をして緩めた。肘と足に鍼をすると、すぐに肩が緩み血流が良くなっていくのを実感していた。この部分が固くなってしまうと、頭や耳の血流が悪くなってしまうためセルフケアを徹底してもらい状態を維持した。肩こりは仕事の後に感じるが、鍼をする前ほど耳鳴りが大きいことが無くなっていき聞こえも(15から20dB)まで変化した。
使用した主なツボ
肘七、築賓、陰陵泉
まとめ
慢性的な肩こりが原因として考えられる難聴の症例で、肩こりの解消することで血流が良くなり耳の症状の改善につながった。
この方の場合は、間隔をつめて通うことが出来ない状況だったが、セルフケアと仕事中姿勢を気をつけることを徹底してやってもらったことが症状の改善につながったと考えられる。
繰り返す聞こえにくさ、難聴には首肩こりが原因になることも多い。原因を根本から緩めることで、再発しにくい体を鍼でつくることはできるので不調が長引く前に相談してほしい。